秋のお彼岸最終日(彼岸明け)となった昨日、
ある方のお墓参りの前に、浜松の鴨江寺
(鴨江観音)に参拝させて頂きました。

一番の目的は、前回ご紹介した本堂の
裏手にある、

【神農廟】

お彼岸期間中は扉が開けられており、中の
神農像を拝する事が出来るとお聞きして
おりました。

到着したのは9:30過ぎ。

本堂前には露店も出されており、それなりの
賑わいを見せていたものの、ここ神農廟に
人影は全くありませんでした。

確かに神農廟の扉は開けられておりました。

お賽銭箱の前で手を合わせ、その先にある、
おそらく70cmくらいでしょうか、神農像に目を
向けるも、真っ黒の像でその姿は良く分かり
ませんでした。

すると、後ろから数人の男性の声が聞こえて
きました。

その方々に挨拶をすると、

【今から片付けるから、上がってお参りしな!
あんた、ええタイミングに来たなぁ~
神さんに好かれとるわ~】

と仰って頂き、ありがたい事に神農様のすぐお近くで
手を合わさせて頂きました。

話を聞くと、ここは露天商組合の方々がお世話を
されているそうで、春秋のお彼岸期間中露店を
出している際、御開帳するのだそうです。

写真撮影もお許し頂きました。

頭に角をはやした神農様は稲穂を噛んでいる
のだそうです。

齢60過ぎの露天商の男性が仰るには、子供の頃
ですから50年以上前でしょうか、ここ神農廟の周辺
には、薬草に関する本や、薬草を扱う露店がびっしり
と出ていたのだそうです。

中国伝来の神農様は、昼に市場を開き、民衆を
呼びよせたという事から露天商達から崇敬されて
きたのだそうです。

片付けをされていた露天商の皆さん、

【あまり詳しい事はわからん】

と言われておりましたが、

【まあとにかくこの神様信じれば、困らん!】

とも言っておられました。

中国伝来の神農様は、医療と農耕の知識を古代の
人々に広めた存在であると伝承されています。

身近な草木の薬効を調べるために、自らの体を使い
草根木皮を嘗め、何度も毒にあたっては薬草の力で
甦ったともいわれています。

こうして発見した薬によって多くの民衆が救われ、
神農様は薬祖神としてまつられるようになったと
いいます。

しかし、あまりに多くの毒草を服用したために、
体に毒素が溜まり、最終的にはケシを服用
したとき亡くなったともいわれているそうです。

この故事の信ぴょう性はともかく、今の私たちがある
のは、数々の先人たちの犠牲があってのものである
事は疑いようがありません。

故に神仏に手を合わせる際には、こうして今いる
事のできる事への感謝の想いを捧げる事が大切
なのです。

ご自身や身内の方に、ご病気を抱えておられる方
は勿論の事、医療、農業、商売に、携わっておられる
方は扉は閉まっていようとも、その先におられる画像
の神農様をイメージし、是非ご縁を頂かれて下さい
ませ。

なんといっても、

【まあとにかくこの神様信じれば、困らん!】

そうですから!!

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